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福島第一の3号機の一次配管が損傷した原因は? [原子力発電所]

福島第一原発で水漏れが発生し、作業員が被爆しました。
 
原子炉圧力容器からタービンへ蒸気を運ぶ一次配管か、
復水器から原子炉圧力容器へ水を戻す一次配管が、破損した可能性があります。
 
BWRの一次配管.JPG
 
 
 
 
原因としては、次の2つが考えられます。
①地震によって配管が破損した。 ②原子炉圧力容器の圧力が上がり配管が破損した。
 
震災を受けた福島第一の沸騰水型原子炉は、282℃、67kg/cm2で運転されています。
原子炉の冷却が芳しくなく、原子炉内の温度が上がると、下図のように、一気に圧力も上がります。
東京電力は、一度その圧力を発表しましたが、その時は400kg/cm2を超えた値でした。
運転圧力の7倍でした。原発の設計に関わった人間からすれば、背筋が寒くなるような値です。
もし、この値が事実だったとすれば、
原子炉と連通する配管にも内圧がかかり、フランジやバルブから漏れた可能性が高いと考えます。
その後、東京電力は、この最も大切な原子炉内の圧力を報道していません。
 運転圧力.JPG
 
 
いずれにしましても、放射能量から言って、
復水器から放水路と、取水路から復水器の2次配管で破損が起きているのではなく、
1次配管で破損が起きていることに間違いはないと考えます。
 
沸騰水型原子炉の系統図.JPG
 
 
冷却すれば原子炉内の圧力は落ちます。
1次配管に損傷があれば、多少の放射能漏れは今後もあります。
長期戦にはなりますが、沈静化への道はあります。
命と引き換えに、プラントに入っておられる方々には涙が出る思いです。

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