エ-ゲ海サントリーニ島の観光に与えられた時間は1時間 [ギリシア紀行(サントリーニ島)]
エーゲ海のサントリーニ島に上陸したほりけんにとって、観光に与えられた時間は1時間。
その観光の1時間を、このタクシー運転手に託しました。
そのタクシーの運転手、バイクや乗用車を瞬時に追い越していきます。
前に4台の乗用車が見えました。
細い道ですが、その4台の乗用車に迫まるや否や、一気にゴボウ抜きです。
サントリーニの町並みです。これを見るためにタクシーをレンタルしたのです。
バイクが見えました。交通規則どおり、左から抜くと思いきや、
バイクの蛇行運転を見極め、右から抜き去りました。この間、数秒です。
この運転手、写真スポットに来ると、指を指し、「タケ!タケ!タケ!」と叫びます。
やがて、そのギリシア語は「Take!」を、「Take pictures」を意味していることが分かりました。
そして、運転手の指の先にサントリーニ島の大パノラマが広がります。
時には、運転手の指の先には大きな山が迫り来ます。
街中でも、スピードを落とすことはありません。射程距離に迫る否や、
またしても瞬時に、抜き去りました。
この運転手、写真スポットごとに、車を止め、小走りにその場所に案内してくれます。
車を止め、説明をする運転手の指の先には、サントリーニ島の大パノラマが広がります。
この運転手、サントリーニ島の主だった所を一気に駆け抜けました(地図中のピンクのライン)。
途中、5ケ所で車を止め、我々に写真を撮る時間を与えてくれました。
いよいよ、断崖の上の町から海岸沿いの港に向かいます。
最後のラリーです。急な下り坂でも、2台の車を射程距離にとらえるや、
ひとつ間違えば、200m下の海に落ちるところを、一瞬に1台を
間髪入れずに、もう一台を抜いてしまいました。
約束の2時45分ジャストにタクシーは港に戻ってきました。
1時間前には人影が疎らであった港には、3時の船に乗るための車や観光客で一杯でした。
その運転手、こちらが差し出したチップを取ることもなく、何事もなかったかのように、
次のお客を乗せ、猛スピードで断崖の上へと消えていきました。
タクシーの運転手にとっては、ほりけん達は何万分の1のお客でしかなっかたのですが、
ほりけんにとっては、そのタクシーの運転手、「ダイハード」の「ジョン・マクレーン刑事」でした。
エーゲ海のサントリーニ島で船から降ろされてしまいました [ギリシア紀行(サントリーニ島)]
アテネを午前7時に出港し、午後1時、サントリーニ島に到着しました。
サントりーニ島の街は、断崖の上にあります。
アテネからパロネ島、ナクソス島、イオス島に寄港し、サントリーニ島に到着しました。
街は、断崖の上にあります。僅かに海岸沿いに港があります。
途中の3つの島で降りる人もいましたが、大半はサントリーニ島で降ります。
気がつくと、何百人といたお客は全て降り、ほりけんの3名だけが船に残こされました。
このまま、アテネに戻れるはずです。ところが、船員から「降りろ!」との勧告です。
と言うことで、ほりけんの3名、船をたたき出されてしまいました。
わざわざサントリーニ島まで来て、サントリーニ島の町並みを見ずに帰る愚か者は前代未聞なるも、
明日は、アテネから250kmのパトラで打合せ。やむなくフェリーのカウンターを探し、中に入りました。
「アテネに今日中に帰る船はないですか?」とほりけん。
「午後3時の船の席は残っているが、それ以降の船は空席がない」とのつれない応え。
仕事優先のほりけん、午後3時サントリーニ島発、午後11時アテネ着のチケットを買いました。
すでに午後1時半。ほりけんに残されたサントリーニ島の時間は、僅かに1時間半。
小さな港で時間を潰すのもばかげています。
レンタカー屋に入りました。しかし、車は全て断崖の上の街に出払っているとのこと。
そこに1台の車が、街から帰ってきました。運転手(下の写真)は英語が話せません。
その運転手の携帯電話で、彼のボスと交渉。100ユ-ロで1時間、車と運転手をレンタル。
ジックリと1週間近く滞在してエンジョイするのが一般的な、広いサントリーニ島。
そこを観光するために、ほりけんに与えられた時間は、僅かに1時間。
ほりけんの「go!」の掛け声。状況を読み取った運転手、急発進、猛スピードで運転を始めました。
そして、アッと言う間に1台のバイクに追いつき、アッと言う間にそのバイクを追い越しました。
その直後には、1台の乗用車と2台のバイクに迫り、瞬時にして同時にその3台を追い越しました。
曲がりくねった細い道で、ハンドルを握るや一瞬にして4台の車を抜き去るのを待たずして、
運転テクニックにおいて、この運転手が只者でないことを、ほりけんの3名は認識していました。