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福島第1原発、なすべきは燃料貯蔵プールへの注水と、電源の確保です。 [原子力発電所]

ほりけん、企業において、燃料電池開発の前には、新型原子炉の耐震を担当していました。
 かつての、同僚が多く福島原発に出向いているはずです。身を削られる思いです。
 
①福島第一原発の3、4号機の使用済み燃料貯蔵プールの注水作業が続いています。
まだ、注水の目立った効果が現れていません。
 
②原子炉の炉心は、圧力容器の中、炉心支持板と上部格子板に支えられています。
津波によって電源が失われた状況で、炉心を冷却すべく、必死の注水が続いています。
原子炉.JPG
 

 

 使用済み燃料プールは、原子炉圧力容器と原子炉格納容器の外側にあります。
そのため、プールの水が蒸発しきると、放射能が発電所外に飛散する可能性があります。
建屋からの白い煙は水蒸気であり、プールの水温は90℃に達している可能性があります。
ただ、水の蒸発熱は540cal/gであり、一気には蒸発しません。焦る必要はありません。
水素爆発によって、3号機の格納容器の上部にある、強度の低い建屋は既に倒壊しています。
プールへの注水が出来れば、放射能は飛散することはありません。注水を急ぐ必要があります。
福島.JPG
 
 
 
 津波で喪失の電源に替わって、送電線から電気が来れば、冷却系や計測系が復旧します。
水素爆発で、建屋の上部は倒壊しましたが、プラントは生きていると信じています。
ただ、津波で多くの機器や計測系がダメージを受けていることは否めません。
 
 福島第1原発1号機はGE、2号機はGEと東芝、3号機は東芝、4号機は日立が製作しました。
プラントの復旧は、東芝と日立とその関連会社の技術者に託されます。
17日現在で、東芝グループが60人、IHIが30人、日立が47人の技術者を現地に派遣しています。
東芝は、グループで700人の支援態勢を組んでいるとの報道がありました。
 原子力プラントメーカー.JPG
 原子力プラント.JPG
 
 
原子炉は停止しています。急ぐ必要はありますが、焦る必要はありません。
なすべきは、①使用済み燃料プールの燃料と、②原子炉圧力容器内の燃料に水を送ることです。
①に対しては、屋外からの注水です。②に対しては、電源の確保です。
 電源喪失で、計測系がダウンした状態であり、温度、圧力なども見えない状態と推測されます。
電源が確保できれば、冷却系が復旧します。計測系も復旧します。
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