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福島第ー原発の津波と設計寿命 [原子力発電所]

自衛隊や東京消防庁の任務遂行によって、使用済み燃料貯蔵プールの昇温はおさまりました。
電源が復旧すれば、原子炉内部の冷却も進む可能性が高いと考えます。 
 
 
東日本大震災によって、東京電力の福島第一原発の6基が事故を起こしました。
プラントが津波によって水を被ったことが大きく影響しました。
しかし、下図に示す東北電力の女川原発3基と東京電力の福島第二原発の4基は、
東日本大震災を受けましたが無事停止し、その後、事故を引き起こすことはありませんでした。
原発の地図.JPG
 
 
女川原発の3基や福島第二原発の4基と、福島第一原発の6基とは何が違ったのでしょうか?
女川や福島第ニは、海面から比較的高い位置にあり、津波の影響が少なかったことが主因でしょう。
ほりけんの個人的な見解にはなりますが、なもう1つ考えなければいけないことがあると考えます。
 
 
下表のように、福島第一原発の6基全てが、運転開始以来30年以上を経過していました。
原子力発電所は、毎年、定期検査を行ないます。
福島第一原発は、定検毎に機器の交換を行なうことで、設計寿命30年を超えて運転していました。
中部電力は、浜岡原発のうち、運開から30年以上を経過した浜岡1号と2号を既に閉鎖しています。
福島第一.JPG
 
 
福島第一原発の事故、未だ、予断は許しません。しかし、原発建屋の外と中で自分の命と引き換えに、
日本と世界の安全を確保しようとする方々のご尽力によって、必ずや終息すると確信しています。
その後は、福島第一原因究明、今後の電力供給、エネルギー政策へと話しは進みます。

原因究明の点に関しては、やはり、津波対策が大きくクローズアップすることは間違いありません。
中部電力の浜岡原発の場合も、海面からの位置は高いわけでなく、防波堤の工事が急務でしょう。

そして、もう1つ、原子力発電所のプラントの寿命の問題もクローズアップすると考えます。
福島第一原発に限らず、他の電力会社の老齢化したプラントも、その寿命の見極めが必要となります。

さらに、今回の福島第一原発の事故は、エネルギー関係者に対してだけではなく、
人類全体に対して、エネルギー問題を真剣に考えるべき段階に来ていることの警鈴を鳴らしました。
地球温暖化に対しての切り札とされてきた原子力発電のアキレス健も見えました。
逆に、女川原発と福島第二原発は、千年に1度の地震への耐震設計に対する1つの解をくれました。

国には借金だけが残って行きます。温暖化も含め、地球環境は劣悪な状態になっていきます。
身勝手な我々の世代は、地球が数十億年かかって蓄えてきた化石燃料を使い尽くします。

広島の原爆ドームが、原爆に対する戒めとして、警鈴を鳴らし続けるように、
福島第一は、今後、「我々は、子孫に対し、どのような地球を残すべきか?」を問い続けると思います。

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