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福島第一原発2号機の圧力容器の何処が損傷したのか? [原子力発電所]

福島第一原発から放射性の水が太平洋に流れ出しており、前回の記事で、
その流出源が2号機の圧力容器の下部に損傷が生じ、そこからだと記載しました。
福島原発圧力容器.JPG
 
 
厚さが20cm近い高温耐性に優れた圧力容器の下部のどこが損傷したのかと言う事になります。
炉心の下部には、炉心の核分裂の面積を制御するための制御棒があります。
制御棒駆動機構ハウジングと圧力容器とは、ノズルでつながっています。
圧力容器の下部.JPG
 
その制御棒駆動機構ハウジングは、非常に薄いスタブチューブによって支えられています。
通常運転の内圧ではスタブチューブも破損しないのですが、2号機は空焚きを行なっており、
空焚きによって、この薄いスタブチューブが解け落ちた可能性が高いと考えられます。
 
制御棒.gif
 
空焚状態で発生した高濃度の放射性の水が、この部分から格納容器の損傷部を通って
ピットへ流れ出た可能性が高いと考えられます。
福島第一の6基、福島第二の4基、女川の3基の13基の内、空焚きはこの1基のみです。
今後は、この2号機の放射性の水をどう止めきるかにあると考えます。
 
焚状態は津波によって引き起こされたものであり、地震のみでは問題はなかったはずです。

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